先生は言いました。
「勉強しないと、将来困るよ。だから自分の為に勉強しているのだよ。」
これについて、具体的に書いていこうか。
まず、大前提として今君が勉強している事は、特殊な職種では無い限り、社会に出ても何も役に立たない。
会社に入って、上司から積分しろ、運動方程式解け、セシウムの半減期を求めろ、なんて絶対に言われることはない。これらのことはコンピューターや学者がすることであって、会社員がするわけがない。当たり前なことだが、会社員は金を稼がなければならないので、学校で学んでいる学問なんて一切使わないのだ。
それでは、なぜ勉強しなければならないのか。
私が見る限り、高学歴な人ほどタフな人が多い。
私の実体験を話そうか。
私の友達に超一流大学の人がいる。いろいろあって私は彼に量子力学という学問の勉強を教える事になった。そこで、私は、解けないだろうが、簡単な問題から難しい問題まで色々渡して、解いて来いと言った。やはり一流大学なので簡単な問題は全部解いてきた。その時点で私は驚いたのだが、もっと驚いたことがある。
難しい問題を教えている時である。
難しい問題なので式が複雑になってくるのだが、そこで笑ってしまうぐらい難しい積分がでてくるのだ。私が一人で解いたときは、見た瞬間にグーグル先生に質問してやり方を調べた。後で、同級生のバカ大生に見せた瞬間「無理ゲー」と言って解きもしなかった。だから、私は、絶対こいつも何か文句いうだろうと思っていた。
しかし、彼は、何も言わずに積分し始めたのだ。そして、ゴリゴリ積分して、答えに行き着いた。私は絶句した。やはり一流大学は違うのだと。
何が言いたいかというと、勉強が出来る人は、問題に真摯に向き合い、文句も言わずその問題を解けるという事だ。
たぶん、彼はこの先社会に出て、どんな問題が出てきても、文句言わずにゴリゴリ解いていくだろう。
君はどうだろうか。わからない問題が出てきて、面倒くさいと言って、放置してないのだろうか。
確かに、君が今解いている問題は、決して社会に出て、役に立たない。
しかし、君が問題にぶつかって解決するというプロセスは絶対に役に立つのだ。
よく、掲示板にはなぜ勉強しなければならないという答えとして
「こんなんも出来ない君は社会にでて何の役にたつのですか?」
と書いてある。
これを言い換えると、こんな問題もクリアできない人は、社会に出ても壁にぶつかった時絶対にクリアできない。
おそらく君はこれから色んな壁にぶつかると思う。
営業成績が伸びない、上司とうまくいかない。結婚相手が見つからない等々
しかし、様々な問題をクリアしてきた人なら
問題と真摯に向き合い、なぜうまくいかないのか一個一個分析し、わからないところがあれば勉強し、きっとどんな壁でも乗り越える事が出来るだろう。
だから、今はその練習として勉強しなければならないのだ。
勉強で嫌になる時があるかもしれない、別にそれは構わない話である。
最終的に立ち上がって目の前の問題を解けばそれでいいのである。
その作業を何回も何回乗り越えた者こそが、真の成功を掴む事が出来るのではないか
(蛇足)
以上のことから
最初から勉強ができる天才くんよりも、何も出来ない落ちこぼれ君の方がいいのだ。
だって、落ちこぼれの方が壁を乗り越える練習を多く出来るのだから。