ここで学んでほしい事は
Point
1.モーメントのつり合いについて、理解できる。
2.物体に対して垂直な力について、理解できる。
である。
力のつり合いについて、もう一つ大事な事がる。
モーメントのつり合い である。
モーメントについて説明しようか
モーメントとは、回転能力である。
つまり、モーメントのつり合いとは
右回転の能力 = 左回転の能力
である。
では、モーメントの計算方法は
モーメント = 物体に対して垂直な力 × 距離
である。
ここで、物体に対して垂直な力とは
黒が物体。
紫(水色?)が力である。
あとあと記事にするが、実際の問題では斜めに力が働き、それを力分解して
垂直な力だけを考える。しかし、今回は省く。
さて、問題を出して、締めくくろうか。
問題。図のように棒が釘で固定され、力1,力2がかかっていて、静止している。
ここで力1は10[N],力2は、5[N]である。
釘から力1は1[m]離れている。力2はx[m]離れている。
xを求めよ。
棒が動かないという事は、力がつり合っている。
または、モーメントがつり合っているという事である。
今回は距離を求めるためモーメントのつり合いを使う。
右回転の力は
力1 × 釘からの距離 つまり
10 × 1
左回転の力は
力2 × 釘からの距離 つまり
5 × x
モーメントのつり合いより
10 × 1 = 5 × x
x=2
よって、2[m]が正解である。
できたかな?最後に全部アルファベットにして、やって終わりにしよう。
問題。図のように棒が釘で固定され、力1,力2がかかっていて、静止している。
ここで力1はA[N],力2は、B[N]である。
釘から力1はY[m]離れている。力2はX[m]離れている。
Xを求めよ。
答え
X= (A×Y) / B
どうだろうか。理解出来ただろうか。
前回の力のつり合いとモーメントのつり合いを用いれば解ける問題が
ものすごく増えるはずだ。
Point
1.モーメントのつり合いについて、理解できる。
2.物体に対して垂直な力について、理解できる。
である。